コンドロイチンとは

今テレビや雑誌などでよく見ることのある、コンドロイチンというサプリメントは、どう
いったものなのでしょうか。コンドロイチンとはもともとギリシャ語で「軟骨のもと」と
いう意味があります。
加熱されるとジェル状に変化する性質があり、「ムコ多糖類」の一種です。「ムコ多糖類」とは「粘りを持った多糖」という意味で人間の肌の奥にある真皮の主要成分のひとつでもあります。人間の体においては骨と骨をつなぐ軟骨の部分に存在し、そのねばねばした粘性が、骨同士が摩擦しないように、クッションのような役目を果たしています。
そのほかの体内の部分では、眼球、角膜、皮膚、そして肝臓、腎臓などの内臓にも存在し、細胞それぞれをつなぐ役も担っています。またもうひとつの大切な役目が、体の中の水分コントロールをする、というところです。

コンドロイチンを補う食品

コンドロイチンには非常に高い保水性があるといえます。
こんな性質を生かし、コンドロイチンは哺乳類や魚類の軟骨から抽出されて、私たちが眼にする化粧品やサプリメントへと使われているのです。特に多く作られているのは、サメの軟骨から抽出されるコンドロイチンです。
そんなコンドロイチンの安全性は、アメリカ食品医薬品局でも認められているほどです。これほど多くの重要な働きをするコンドロイチンは、健康志向が高まる今の世の中で、これからもますます注目されていくものでしょう。
コンドロイチンは、老化とともに不足してしまいがちですが、これを毎日の食事から摂るとすると、どういうものを選べばいいでしょうか。コンドロイチンは基本的に「ネバネバした」食品に多く含まれています。
たとえば納豆、オクラ、山芋や海草などで、こんなねばねばした食品であれば、動物性であろうと植物性であろうと、まずコンドロイチンが含まれていると思って間違いないようです。ただし、動物性の食品、たとえばうなぎ、すっぽん、フカひれ、どじょうなどのコンドロイチンは植物性のものより比較的吸収率が高いようです。

コンドロイチンのサプリメント

日本の伝統的な食事にはこの「ネバネバ」したものが多いのも昔の人の健康維持に対する知恵なのかもしれません。
昔から精がつくと言われて大切にされていた食品が、このねばねばしたものであることは事実です。
ただその含有量を考えると、それはさほど多いものではないのです。含有量が少ないのであれば、毎日の食事からできるだけ摂れるよう気をつけなければならないでしょう。
このような食品を毎日の食事に取り入れていくことは、なかなか困難なことかもしれません。サプリメントや医薬品でコンドロイチンを補うほうが簡単かもしれません。
そんなコンドロイチンのサプリメントというと、結構値のはるものを想像してしまいそうですが、サプリメントとしてはそこまで高くないものからあり、1 月分約1500 円というものもあるようです。食事も意識してバランスよく摂りながら、サプリメント等で不足を補うというやり方が一番効果的かもしれません。